当社代表の塩沢均による連載コラムです。

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。
米国によるイラン攻撃が始まりました。ベネズエラ大統領捕縛の時も驚きましたが、今回はイランと核協議をしている最中のことであり、「まさかこの時期に…!?」と驚いたのは、私だけではなかったと思います。こうなると、もう世界は何でもありですね。
イランへの攻撃でまず心配したのは、「石油は大丈夫だろうか?」ということです。オイルショックや湾岸戦争を経験しているからでしょうね。ただ聞くところによると、現在は官民合わせて250日分を超える量が備蓄されているそうです。第一次オイルショックまで日本には石油の国家備蓄制度が存在せず(50日分程度の民間備蓄しかなかったらしいです)、そのためオイルショックが発生したと言われています。その後、法整備が進められ、現在の備蓄状況が維持できるようになったとのことです。
では食料はどうなのかとなると、こちらは少し心もとないところです。
近いところでは、新型コロナウイルスによるパンデミックの時やロシアのウクライナ侵攻の際など、穀物を中心に物流に混乱が生じ、価格の高騰が起きました。鎮静後には「食料安全保障」や「自給率の向上」といったことが盛んに話題になったのは記憶に新しいところですが、その後、自給率が向上しているという話は聞こえてきません。
今回のイラン攻撃で穀物の流通状況が極端に悪化することは、今のところなさそうなので落ち着いていますが、もしそうした事態が迫ってきた場合、コメに関してさえも現状の備蓄状況で大丈夫なのだろうかと心配になります。(もっとも今なら、流通が余るほど在庫を抱えているので、渡りに船かもしれませんが。)
高市首相は「食料自給率100%を目標」とおっしゃっています。世界情勢を考えるまでもなく、現在38%という自給率を向上させることは、我が国の安全保障上、極めて重要なことだと思います。ただそのためには、現在100%の自給率を維持している「稲作」や、それと密接に関わっている「国産米市場」を毀損しないよう、ここで今一度、交通整理をしてほしいと強く感じています。それができるのは、今のタイミングであり、そして今の政権しかないのではないかと思うのです。