当社代表の塩沢均による連載コラムです。

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。
明けましておめでとうございます。
多くの皆さまが、比較的穏やかな年末年始を迎えられたのではないかと思いますが、我々コメ関係者は、精米価格の高止まりとそれを主因とした売行きの低迷で、頭の痛い正月を迎えています。
「コメは安くなるの?」「いつ安くなるの?」といった質問をよくいただきます。立場上軽々なことは言えないのですが、原料玄米の市場はかなり落ち着きを取り戻していますし、店頭の精米価格も徐々に下がり始めているのが現状だと思います。
昨年、令和7年産の主食用のコメは747万t生産されました。これは前年を68万t上回る生産量だそうで、今年6月の市中在庫量は228万tと予測され、適正在庫といわれる200万tを大きく上回ると見込まれています。つまりこのまま行くとコメは相当量ダブつき、価格の暴落すらある、といわれています。これは購入/消費サイドから見ると喜ばしいことですが、下落幅が大き過ぎると大変な事態になってしまうかもしれません。
昨年発表された「農林業センサス速報」によると、「基幹的農業従事者(自営農業を主な仕事としている人)」は5年前の調査に比べ25.1%減の102.1万人となっています。15年前の2010年の調査では205.4万人だったので、15年で半減していることになります。このペースで生産者が減っていったらどうなるかはいうまでもありません。そこに米価暴落のようなマイナスの衝撃が加わると、厳しい結果が生じてくるのは間違いありません。
個人や企業のレベルでこれにブレーキをかけることは難しいかもしれません。ただ、一つ手立てがあるとすると「一口、食べるごはんを増やす」ということかと思っています。すべての人がいつも食べているごはんの量を5%増やしただけで、7年産米のダブつき分がかなり消費されるでしょう。需給のバランスが取れていくはずです。
コメの価格が少し下がったら、召し上がるごはんの量を一口増やしてみませんか?