社長コラム28 コメとともに歩んできた30年

精米 玄米 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

当社は今年創立30年を迎えます。正確には前身である協同組合の歴史が戦前からあったわけですが、現在の株式会社の形態になったのが30年前ということになります。

30年前というと「平成のコメ騒動」が発生した翌々年であり、パニック状態は既に沈静化していたでしょうが、様々な面で与えた影響は大きかったような気がします。(すみません、当時はまだ私はこの業界に入っておらず、実体験としての話はできないので伝聞調になること、お許しください。)

最も大きな変化は戦前から施行されてきた「食糧管理法」が俗に言う「新食糧法」に代わり、コメの政府全量管理から部分管理、さらには自由化へと大きく舵が切られていくことになりました。

現在は業界も市場も消費動向も、大きく変貌しました。そんな中で私たちのような中間流通(米穀卸)に求められることは変わったのか、そうでないのか。

今回の「令和のコメ騒動」では、我々は随分悪者扱いをされてしまいました。ただ一方で中間流通の機能を発揮できた局面もありました。備蓄米の流通でも、全農さんが大半を落札し、卸業者がその先の流通を担った当初のコメと、小売業者が政府から直接買い受けた随意契約米と、どちらがスムーズに店頭に行き渡ることができたかは明らかであったかと思いますし、上手く連携がとれた小売店さんの店頭は十分ではなかったかもしれませんが、商品を切らさずに乗り切れたケースもあったと自負しています。

こうしたことを積み重ねることは米穀卸の存在意義を高めることに繋がると思いますし、それは即ち当社がコメの市場に於いて何らかの役割を担わせていただくということでもあると信じています。

創立30年を区切りとし更なる前進を目指しますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。