5月に入り、田んぼの作業も活発化してきました。前回から紹介を始めた「ゆうだい21」も作業が進んできました。
今回は、田植え前の準備段階をご紹介します。
以前にも農作業に関する記事をご紹介していますし、土地や品種ごとに農薬・肥料等の扱いに多少の違いはありますが、作業工程自体は共通していますので、その点はご了承ください。
目次
まずは催芽(芽出し)作業から
4月10日過ぎ頃から田植えの準備に入りました。
厳密にいうと、育苗のための土づくりはさらに前から始まりますので、田植えの1ヶ月以上前から準備が始まることになります。秋の作業が終わるのが11月ですので、1年のうち8ヶ月程度はコメ作りに関する作業が行われていることになります。
いよいよ前回手に入れた種もみの出番となります。
最初に行う作業は催芽(芽出し)工程です。これは休眠状態だった種もみの環境を整え、芽を出させる作業になります。
催芽プール
直径1.5mほどのプールに水と液剤を入れ、微生物による消毒と芽出しを行います。消毒は17℃程度の水温で48時間、その後水を入れ替え、芽出しは17〜19℃で管理します。芽が出たら水温を下げ、合計で5日程度が目安となります。
ゆうだい21の催芽作業の様子
催芽プールでは温度管理、酸素の送り込み、時間管理を行います。
この作業も田植え時期から逆算して行いますので、耕作面積が大きく、田植え期間が1ヶ月以上かかる生産者の方は、この作業を数回に分けて行うことになります。
催芽プールで行うこと
芽出しを終え、種まき作業へ
順調に芽出しを終え、次は種まき作業です。種まきも機械を使って行います。
まず最初に、プールから出した種もみを脱水機にかけ、余分な水分を飛ばします。
(左)専用の脱水機、(右)脱水後の種もみは、よく見ると目が出揃っています
種まき作業の工程
- 床土・苗箱施薬
- 水散布
- 種播き 苗箱1箱あたり干籾160gを播く
- 覆土
(左)床土・苗箱施薬、(右)水散布
(左)種まき、(右)覆土
育った苗を苗間へ「伏せ込み」
種まきから4日後、保温機で育った芽がある程度伸びたところで苗間へ移します。
苗間は、苗を育てる場所のことで、田植え前の田んぼに建てられたビニールハウスを利用します。
苗間に苗箱を移して並べる作業を「伏せ込み」といいます。
田植え前の田んぼにビニールハウスを建て、田植え時期に苗箱を出した後はハウスを片付けて田植えができる状態にしますので、これも田植え前の忙しい準備作業の一つといえます。
(左)保温機の中から出されたゆうだい21の苗箱、(右)苗間に並べられた苗箱
苗の成長の変化
前回の種もみ入手編でもご紹介した通り、ゆうだい21は稈長が長い特徴があります。風さやか(奥)の苗と比べると、ゆうだい21(手前)の苗がかなり長いことが分かります。(右下画像)

伏せ込みから10日ほど経過すると、苗もここまで成長します。

並行して進む圃場の準備
着々と進む「ゆうだい21」の育苗作業と並行して、圃場の準備も行われています。
まず、冬の間に固まった田んぼの土をほぐし、稲株や草をすき込む「田おこし」の作業を行います。その後、畔塗りや肥料まきなどが進められ、この後は代掻き(荒代、本代)へと続きます。
(左)粒状肥料、(右)畔塗り
(左)肥料散布機、(右)圃場に均等に撒かれた肥料
以上、現在進行中の作業をお伝えしました。
GWも明け、5月10日頃から本格的な田植えシーズンに入ります。
次回は「ゆうだい21」の田植え作業の様子をお伝えする予定です。田植えは後半戦となる6月上旬頃になるかと思いますが、稲の特性などもご紹介できればと思います。
ご相談・お問い合わせ
玄米や精米、炊飯や加工品についてなど、お米に関わることはお気軽にご相談ください。
