令和6年産長野米の品質と県内各地の状況(北信・東信・中信・南信)

長野米コラム 精米 玄米

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新米「長野県産五百川」と「千葉県産ふさおとめ」の比較

9月も中旬になりますが、先日ご紹介した「長野県産五百川」が入荷しましたので試食レポートをご報告します。
長野県産米としては最初の新米の銘柄で、契約栽培のため、当社でも20t程度と一部の店頭での発売のみとなります。
気になる品質ですが、すでに取り扱っている「千葉県産ふさおとめ」と比較してみました。

精米品質の比較

新米_五百川と千葉ふさ精米比較左から長野県産五百川、千葉県産ふさおとめ

  長野県産五百川 千葉県産ふさおとめ
スコア 75 76
粉状質粒 1.9 3.9
砕米 1.3 2.3
水分 13.5 13.1

 

  • 精米データ

まずは精米データからです。主なデータのみとなりますが、スコアは五百川が75、ふさおとめが76とほぼ同スコアでした。(当社の機械で出る上位スコアで80程度です)

  • 粉状質粒

次に粉状質粒です。五百川が1.9、ふさおとめが3.9でした。ふさおとめのほうがいわゆるシラタのような白濁した粒が若干目立っています。

  • 砕米

砕米も五百川1.3、ふさおとめ2.3と若干ふさおとめの方が多く、結果的に正常粒は五百川が96、ふさおとめが92と五百川の方が粒としては整っていました。

  • 水分

水分値は五百川が13.5、ふさおとめが13.1でした。

食味・炊き上がりの比較

次にそれぞれ2合を炊飯しました。

新米_五百川と千葉ふさ炊き上がり比較左から長野県産五百川、千葉県産ふさおとめ

色つやは、さすが新米といった感じでどちらも白くつややかな炊き上がりでした。

食味的には、千葉ふさおとめは口に含んだときの程よい粘りとあっさりとした食味の印象。
五百川は粘りに加え、風味と甘みを感じる印象でした。
現在の入荷原料としては忖度なしで五百川のほうが旨みを感じる結果でした。(食べ比べですので、ふさおとめも単独で試食すれば十分においしいと感じられるレベルです。)

千葉県産ふさおとめ

口に含んだときの程よい粘りとあっさりとした食味の印象

長野県産五百川

粘りに加え、風味と甘みを感じる印象


これまでに入荷した令和6年産玄米の状況は、昨年のように極端な品質の差は出ないのではないかという印象です。

長野県内各地のお米の状況

県内各地で刈り取りが始まっています。現状の生産者さんへの聞き取り状況をお伝えします。

lpimg_naganomai_03

R6コシヒカリ玄米9/8に刈り取って乾燥、籾摺りを行い、1.9mmで篩ったコシヒカリ玄米

  • 東信(佐久地区)

コシヒカリ(試し刈り)
高温障害の影響が若干みられる。収量は昨年より落ちそう。

あきたこまち、ひとごこち(酒米)
カメムシ被害が若干みられる。収量は若干落ちている。

  • 中信(松本地区)

ミルキークイーン
カメムシ被害が多く、2等格が出ている。収量は前年並み。

  • 南信(上伊那地区)

コシヒカリ
いもちの発生あり。

あきたこまち
カメムシ被害あり。収量は前年並み。

今週末には「長野県産コシヒカリ」が入荷する予定となっていますので、今月下旬にはさらに詳しい情報をお伝えできると思います。

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