社長コラム09 食味ランキング=“おいしい”お米?

精米 玄米 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

先日、日本穀物検定協会から令和5年産米の食味ランキングが発表されました。

全体で144産地品種銘柄が対象となっており、「特A」にランクインしたのは43銘柄でした。全国的に高温少雨の気候だったため食味への影響が心配されましたが、ふたを開けてみれば大きな変動はありませんでした。(昨年は152銘柄中40銘柄が「特A」)

長野県産米は、北信と東信のコシヒカリが「特A」、南信が「A」中信が「A‘」という結果でした。令和4年産に比べると相対的に良い結果であったといえます。

個人的にはこの食味評価、あまり当てにしていません(穀検さん、スミマセン…)。というのもこの評価が「その年の平均的なコシヒカリと比較してどうか」という検定の仕方をされているからです。「コシヒカリ的な特徴」がおいしいごはんの基準かといわれると、確かに基準にはなり易いのですが、私個人としてはちょっと考えてしまいます。

時々「おいしいおコメを教えて欲しい」とか「今ならどのおコメがおすすめ?」といった質問をされることがあります。そういうときは、どんなタイプのごはんが好きかを教えてもらうようにしています。特に食感(テクスチャー)の好みです。堅めで粒感のはっきりしたものが好きか、柔らかめなものが好きか、粘りが強いものが好きか、あまり粘らないものが好きか。そういったことがわかると、好みのタイプのごはん=おすすめのおコメが何となく見えてきますから、お答えし易くなります。

皆さん、食べてみて「これはおいしい!」「これは好き!」というごはんに出会ったら、是非その品種や産地を覚えておいてください。次にそのおコメを買い求めるためだけでなく、その特徴を足掛かりに更なる「あなた好みのごはん」との出会いが待っているかもしれません。