社長コラム07 気候変動から見る「冬」の変化

社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

昨年末クリスマス前には強い寒波がやって来て、北海道や本州の日本海側には集中的に雪が降りましたが、ここから年末年始にかけては全国的にかなり緩んでくると天気予報は言っています。(これを書いているのはクリスマス当日です。)私のいる長野県北部は、周囲の山々もほんのり白くなった程度ですし、このままだとスキー場を始め雪を待っている仕事の皆さんにとって厳しい状況になってしまうのではと懸念しています。昨年も雪が少なかったですが、そういえば今年も長期予報は「暖冬・小雪」でした。予報通りの冬になってしまうのでしょうか?

冬景色も随分変わって来ました。「子どもの頃は長靴に雪が入ってしまうくらいよく積もった。」という話は今は昔な感じですが、ここ10年間くらいを振り返っても確実に変化していると感じられます。少し前までは、強い寒波やまとまった降雪は年が明けた、所謂「大寒」の頃(大体1月から3月初旬くらいの間)に何度かあるというのがお決まりのパターンだったのですが、ここ数年は12月に強い寒波が来襲しドッと雪を降らせその後はあまり降らないという傾向に変わって来ている気がします。それだけが原因ではないでしょうが、春以降の残雪が少なく、雪解け水を利用していると言われる長野県北部や新潟県上越地方のコメにも影響が出ているのではないかと危惧しています。

こうした気候変動は、エルニーニョやラニーニャを始めとした海水温の高低差とそれによる偏西風等の蛇行の変化が大きな原因と言われていますが、猛暑酷暑と言われた夏の変動ばかりでなく冬の変動にももっと目を配っていかないといけないですね。

気候の変動に対し我々一人ひとりが出来ることは無力と思うくらい小さいことなのでしょうが、だからこそブームにせずやり続けることに意味があると信じています。同時に会社としても、これまで以上に気候変動をセーブするアクションに取り組み、レベルアップさせていくつもりですので見守って下さい。