社長コラム38 揺らぐ「コメ」への信頼を取り戻すために

社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

米価の下落が続いています。皆さんの周りでも、お米の価格は以前よりかなり手に取りやすくなっているのではないでしょうか。

報道などでも取り上げられているため、米価の動向については多くの方がご存じだと思います。先日、あるところで米価の話題になり、「米価が下落し低迷していて大変です」とお話ししたところ、「でも、それだけ値下がりしたということは、少し前までは相当儲かっていたのでしょう?」と言われ、驚くとともに、世間ではそのように受け止められているのだと改めて実感しました。
常識的に考えれば、赤字のまま商品を販売し続けることはないと思われるでしょうし、ほんの数か月前と比べて価格が3割、4割も下がっていれば、「値下げ前はさぞ利益が出ていたに違いない」と考えられても無理はありません。

私は現在、「コメ」という商品そのものへの信頼が揺らいでいるように感じています。誤解を恐れずに言えば、商品だけではなく、価格や市場そのもの、生産者の皆さん、そして私たち流通業者も含め、コメに関わるすべてが、どこか胡散臭く見られてしまっているのではないでしょうか。

消費者や実需者の立場から見れば、ある時期から急に「原料が足りない」と言われ、実際に店頭から商品が姿を消しました。その一方で、政府は「米がないのではなく、一部の業者で流通が滞っている」と説明していました。ところが今では、店頭にはあふれんばかりの品揃え。ただし、価格は史上最高水準です。一体どうなっているのだろう、と感じるのも無理はありません。
もしかすると、この信頼の低下こそが、足元の消費低迷の背景にあるのではないか、などと言うと大袈裟に聞こえてしまうでしょうか。

では、どうすれば信頼を回復できるのでしょうか。市場が正常に機能し、価格が落ち着くことはもちろん必要条件だと思います。しかし、それだけでは十分ではありません。
私なりに考えると、もう一歩踏み込み、消費者や実需者の皆さんに伝えるべきことを、あいまいにせず伝え続けることが必要なのではないでしょうか。現在、市場で何が起きているのか。価格が上昇した背景には何があるのか。多くの方が抱いている疑問に対し、生産現場からも流通の立場からも、真摯に説明し、発信し続けられれば、その積み重ねの先にこそ、本当の信頼が生まれるのではないかと思います。

コメに携わる関係者の皆さん、襟を正し、矢面に立って市場への信頼回復に努めていこうではありませんか。